【セミナーレポート】メールが「再評価」される背景と購買率を向上させる4つの活用ポイント
シルバーエッグ・テクノロジーは2026年1月22日(木)、メッセージング・プラットフォーム「Cuenote FC」を提供するユミルリンク株式会社とともに、ウェビナー「購買率を上げるメルマガ施策を解説~AIで実現するパーソナライズド・メール戦略~」を開催しました。
本ウェビナーの模様を、前編・後編の2回に分けてレポートします。
前編となるこの記事では、ユミルリンク社の講演パートより、SNS全盛の時代において、なぜ「メール」が最も信頼されるメディアとして再定義されているのか、その背景と最新データ、そして購買率を確実に高めるための具体的な施策について解説します。
なお、AIを活用したパーソナライズド・メールについて解説するシルバーエッグの講演パートは次回、後編で詳しくお届けします。

【INDEX】
再評価されるメールの「信頼性」と「選択権」
2025年5月に実施された最新調査において、企業アカウントやWeb媒体の中で「最も信頼できるメディア」としてメールマガジン(以下 メルマガ)が第1位に選ばれました*。この背景には、次のような情報の表示形式の違いがあります。
* ユミルリンク株式会社:生成AI・SNS時代におけるメールマガジン 登録ユーザーの動向調査【2025】
https://www.cuenote.jp/library/download/2025-writeup.html
・信頼を担保する「パーミッション(購読許可)」
SNSではフォローの有無に関わらず、さまざまな情報が自動的に表示される一方、メールは、ユーザー自らが購読を許可した「オプトイン」が大前提です。「自ら望んだ情報を受け取る」というユーザー側の選択権が維持されていることが、情報の信頼の源泉となっています。
・健全化するメール配信環境
また、近年メルマガへの信頼度が向上していると考えられます。その背景には、2024年からの各メーラーの送信ガイドライン厳格化により、購読者が購読停止をしやすくなったこと、配信者側が迷惑メール報告をされないように配慮が見られたことなどの要因が挙げられます。その結果、メルマガは全体的な質が向上し、より健全なコミュニケーション手法になっています。
求められるのは「割引」より「役立つ情報」
消費者がメルマガに求める情報は変化しています。同調査によると、ユーザーが企業からのメールに期待する情報の第1位は、クーポン等の金銭的メリットを抑えて「自分にとって役立ちそうな情報」でした。
・「自分ごと化(Relevance)」が関心を引く
情報過多の時代、消費者の関心を引く鍵は「自分との関連性」です。単なるセール告知の乱発はブランド価値を損なう恐れがありますが、読者の生活を豊かにする知恵や専門的な知見を届けることは、中長期的な購買意欲を育てます。
関係構築で、広告反応率が約4倍になる
ユミルリンク社の実証データは、コンテンツによる関係構築が成果に直結することを示しています。
・配信順序で変わる意識
「セミナー告知(広告)」のみを送り続けた場合と、役に立つ情報を届ける「ニュースレター」を継続的に配信した後に広告を送った場合では、全く同じ内容のセミナー告知に関するメールでも、ニュースレターを導入後のほうが、セミナー登録者が約4倍に増え、大きな差が出ました。
これは、日々の情報発信を通じて「この企業からのメールは読む価値がある」という信頼が形成された結果です。価値ある情報の提供は、将来の広告効果を最大化するための重要なプロセスであるといえます。
カゴ落ち対策は「タイミング」が命
ECサイトにおける「カゴ落ち(カート放棄)」は、最も購買に近い段階での離脱ですが、多くの企業が配信タイミングで機会を逃しています。
・購買意欲の「賞味期限」
2025年、ECトップ50社の約4割がカゴ落ち対策を実施していますが、その多くは離脱の「24時間後」に配信しています。しかし、人の記憶や検討の熱量は時間とともに減退するため、適切なタイミングでのアプローチが不可欠です。
・第1通:数時間以内 (検討の記憶が鮮明なうちにリマインド)
・第2通:数日後 (最終的なフォローアップ)
「いま、時間がない」「あとで決済しよう」といった一時的な離脱に対し、数時間以内にアプローチできるかどうかが成約率を左右します。
まとめ:顧客との「関係の質」を高める
2026年、メールマーケティングは一斉配信ツールから高度な「エンゲージメント関係構築プラットフォーム」へと役割を広げています。
テクノロジーが進化しても、本質は「適切な人に、適切なタイミングで、価値ある情報を届ける」ことに変わりはありません。まずはメールという基本チャネルを見直し、顧客との信頼関係(エンゲージメント)を高めることから始めてみてはいかがでしょうか。
次回のレポート【後編】では、この適切な情報をAIの力で個別に最適化する、シルバーエッグのパーソナライズド・メール戦略について解説します。
【講演者プロフィール】
ユミルリンク株式会社:福島 竜司
これまで、介護・美容の資格情報メディアにて事業統括責任者としてBtoC・BtoB共にメールマーケティングを含めた、マーケティング全般の業務に携わる。 ユミルリンクではマーケターとして、メールマーケティングを中心に、メッセージングマーケティングの研究を行い、多くの記事の執筆・編集を行う。またメールマーケティングに関するウェビナー・展示会などのイベントでのセミナー登壇も行っている 。
編集: シルバーエッグ・テクノロジー マーケティング部
