メルマガの開封率の限界を超えろ! – 顧客に“行動”を起こさせるメールマーケティング


メールマーケティングは、ECサイト運営者にとって強力なツールです。LINEや会員アプリ、Instagramなど媒体が多様化した現在でも、コスト効率の良さや高いコンバージョン率、CRMなどを使ったターゲティングの精度が評価され、顧客コミュニケーションの主軸として使われ続けています。

 

メールマーケティングの問題は、送信したメールが実際に開封され、サイトの閲覧や商品の購買に繋がるかどうかです。開封率を伸ばしているのに、なかなか売上に繋がらないというジレンマを抱えている企業も少なくないでしょう。今回は、開封率の限界を超えて「クリック率・コンバージョン率」を伸ばすためのレコメンドエンジン活用法を紹介します

 

▲AI技術で、クリック率・コンバージョン率の高いメールを実現しよう

 

【INDEX】
開封率を上げる3つの施策
訴求力のある件名
送信タイミングの最適化
2度目以降の開封への配慮とUI
クリック率やコンバージョンを上げる施策
送信タイミング最適化の課題 – 開封した時には売り切れ?
「送信」ではなく「開封」のタイミングでコンテンツを変える!
モバイルフレンドリーなデザインとコンテンツは、レコメンドエンジンにおまかせ
おわりに


開封率を上げる3つの施策

まずは、メールマガジンの開封率を上げるための基本的な3つの施策を紹介します。

 

 

訴求力のある件名

件名はメールを開くかどうかを決める最初のポイントです。興味を引く件名を作成するために、パーソナライズや緊急感を持たせることが有効です。例えば、受信者の名前を入れたり、限定オファーを提示したりすることが考えられます。また、配信者の個性や人間性が感じられる件名で、ユーザーとブランドとの距離感を縮める作戦も有効です。

 

 

送信タイミングの最適化

メールの送信タイミングも重要です。一般的には、平日の朝や昼休み、または週末の特定の時間帯に送信することで開封率が上がることが多いです。ユーザーの開封率のABテストを繰り返すことで、最も開封されやすいタイミングでメールを送ることができるようになります。 ターゲットとする顧客層のライフスタイルに合わせて最適なタイミングを見つけましょう。

 

 

2度目以降の開封への配慮したデザインとコンテンツ

会員登録をしたユーザーが初めてメールを開封したとき、読みにくいデザインや面白くないコンテンツが目に入ってくると、「2度目の開封」はなくなります。モバイル環境の小さな画面でも読みやすいシンプルなレイアウトを心がけ、重要な情報を最初に配置することがポイントです。

 

▲ メール件名が良くても、中身が悪いと2回目以降のメールは開封されない

 

 

クリック率やコンバージョンを上げる施策

メルマガの開封率を上げることは、メールマーケティングの最終的な目標ではありません。実際の問題は、開封後にいかにして受信者をクリックさせ、商品の購入などの行動に結びつけるかにあります。開封率が高くても、クリック率が低ければ、ビジネスにとっての効果は限定的です。

 

 

送信タイミング最適化の課題 – 開封した時には売り切れ?

開封率改善のための3つの施策の中でも、2番の「送信タイミングの最適化」は件名やコンテンツなどのクリエイティブ修正に比べ実行しやすい施策と言えるでしょう。

 

しかし、この施策は「開封率」の向上に寄与できても、「クリック率」「購入率」にはなかなか結び付きません。最も開封率の高いタイミングといっても、その差は数%程度。すべてのユーザーが送信された直後にメールの着信を確認し、開封するわけではありません。「土曜の昼に着信したメールを日曜の夜に開封する」といった気まぐれなユーザー行動は日常茶飯事です。開封が遅れると、その間に紹介した商品が品切れとなってしまい、結果的に顧客体験を悪化させることにもなりかねません。

 

 

「送信」ではなく「開封」のタイミングでコンテンツを変える!

このような送信タイミング最適化の問題を解消し、「開封率」以上に「クリック率」「購入率」を上げることができるのが、シルバーエッグ・テクノロジーのメールレコメンドサービス「レコガゾウ」です。

 

ECサイトに表示される商品レコメンドは、ユーザーの閲覧履歴や購買履歴をもとに、ユーザーがサイト内で「いま」見ている商品と相関関係の高い商品を瞬時に計算し、表示することができます。この技術をメール内レコメンドに応用することで、メール送信時に事前にレコメンドする商品内容を決めずに、ユーザーが開封したタイミングで、その時点でユーザーが買いそうな商品を選びだし、表示することができます。これは、開封と同時に画像データをサーバーからダウンロードするHTMLメールの仕組みを応用することで実現する、シルバーエッグ社の特許技術です。

 

この技術を使えば、例えば昼に着信したメールマガジンでも、ユーザーが夜に開封すればそのタイミングで最適な商品が掲載されることになります。InstagramやYouTube配信でマイクロブームが起きやすい商品を扱うEC企業では、数時間の差で売れ筋トレンドが大きく変わることがあるため、このレコメンド技術は役に立つでしょう。

 

また、レコメンドされる商品は日次で(場合によっては数時間単位で)アップデートされる在庫情報をもとにしていますから、ユーザーがメールを1日遅れで開いた場合、前日に在庫切れとなった商品は除外され、その日の在庫の中から最も買われやすい商品を提案できます。

 

 

モバイルフレンドリーなデザインとコンテンツは、レコメンドエンジンにおまかせ

実はレコメンドは「モバイルフレンドリーなデザインとコンテンツ」にも効果を発揮します。

 

メールマガジン作成担当の初心者は、「メール=文章」という固定概念にとらわれて、コンテンツの文章作りに頭を悩ませがちですが、実はユーザーは驚くほど文章を読みません。画面の小さなスマホ端末なら、なおさらです。

 

かしこまった季節の挨拶や、商品の魅力を伝える長いテキストを掲載するより、大き目の商品写真をたくさん掲載したほうが、クリック率・購入率は伸びます。ユーザーが見たがっているのは美麗な文章ではなく、「自分にとって買いたい商品があるか否か」なのです。

 

掲載する商品画像の選定をレコメンドエンジンに任せてみてはいかがでしょうか?ユーザー一人ひとりの過去の購買行動から好みやニーズを予測し、最適な商品画像を自動挿入できるAI搭載レコメンドエンジンは、メール作成者のコンテンツ作りの手間を大幅に削減すると同時に、高いクリック率・購入率を実現できます。

 

▲ メールには長い文章より、買いたくなる商品イメージが効果的

 

 

おわりに

AI搭載レコメンドエンジンをメールマガジンに利用することで、「開封率」という表面的なKPIだけではなく、「クリック率」「購入率」というより売上に直結しやすい指標を改善できることが、おわかりいただけたかと思います。

 

また、AI活用でメール作成の工数を減らした分、担当者のクリエイティビティは、キャンペーンページの制作やオウンドメディアの執筆といった、より重要なコンテンツ作成に回すことができるでしょう。サイトと同時に、メールへのレコメンドの導入を、ぜひ検討してみてください。

 

 

(文責:園田 真悟)

 



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